有限会社アルテックブレース

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news最新のオズール社製パーツでの義足製作

最近、何人かユニティ+アイスロック562ハイブリッド+シールインXロッキングというオズールの最新の組み合わせで作らせてもらう義足が続いています。簡単にそれぞれのパーツの説明をします。

ユニティは右の赤〇のところのパーツで、カーボンの撓みを利用して吸引をするパーツです。簡単に言うと歩くたびに(背屈するたびに)吸引してくれるので、常にソケット内を快適な状態に勝手に保ってくれます。また電源などが不要なため、充電などの煩わしさもありません。他社の吸引に比べて場所を取らないため断端が長い方でも大丈夫なケースが多いです。ただし、現状ではオズール社製以外の足部では使用できないため、オズール社製以外の足部を使いたい方には使用できません。また、基本的に受注生産のため、納期は発注日から起算して3週間程度かかります。価格は高価なため給付は相談所等の判断に委ねられます。

アイスロック562ハイブリッドはピン式+吸着式というピンと吸着の良いとこ取りのパーツです。単体でも使用できますが、ユニティと組み合わせるとさらに吸引性能が上がります。下記に私が考えるアイスロック562ハイブリッドのメリットとデメリットを記します。
メリット
・ピンによる確実な懸垂
・吸着によるソケット内での回旋運動やピストン運動の減少
・ピン式のみ、吸着式のみの義足として使用できる
・製作が容易(ピン式と遜色なし)
・ピン式と比べてそこまで価格差がないため金銭面でもピン式から移行しやすい
デメリット
・ピンが短いのでピン式のみで使うのは少し不安と言われる(今のところトラブルになったことはない)
・シールもしくはスリーブが必須なため装着の際に手間が少し増える(ピン式などと比較した場合)

正直これと言ったデメリットは思いつきませんでした。何人か使ってみた感想としては圧倒的にデメリットよりメリットの方が大きいです。ほとんどがピン式からハイブリッドに変更していますが、今のところトラブルになったケースはありません。

シールインXロッキングはシールを好きな位置に調整できます。シールもクラシック、グリップ、ボリュームの3種類から選ぶことが出来ます。クラシックはスタンダードタイプ、グリップは良好な回旋制御が必要な場合、ボリュームは断端容量の低下に対応できます。
シールの位置を選べるので、吸着範囲を広くするために近位部ぎりぎりまでシールを持ってきたり出来るのが便利です。

今回の方もピン式からアイスロック562ハイブリッド(ユニティ+シールインXロッキング)への変更です。患者様より「義足を脱いだり履いたりする機会が多いためピン式と同じような使い勝手が良いもの」と、「スリーブは膝周りの煩わしさと装着の手間が増えるので避けたい」とのことから今回の義足を選択しました。

出来上がりはこんな感じです。外装までオールカーボンで仕上げました。足部はプロフレックスXCを使用しています。XCは足首のあたりのカーボンの厚みが大きいため、ちょっと外装に工夫が必要になるのが難点ですが、非常に患者様から評判の良い足部で気に入っています。ちょっとお高いですけど・・・

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